モ ナ ド の 夢

モ ナ ド の 夢

『宇宙学』概要 ── 善を説く者は悪魔なり 

 「宇宙の真理 宇宙学篇」を紹介する前に、創始者である田原澄女史著の『宇宙学』よりその教えの概要をご紹介したいと思います。


 −宇宙の法則−

 大宇宙は宇宙創造神のしろしめし給うところであって、我々地球に住む人類は我慾が強く、その為に宇宙創造神の光と力を遮断された生活をしており、宇宙創造神の御存在を知らず、宇宙の法則を知らない。宇宙の法則は宇宙創造神がお創りになったものであって、人智を以ってこれを左右することは不可能である。
 
 現今、地球上のあらゆる国の教育面に於て宇宙間に於ける地球の位置を教えていない。また他の天体にも人類が住んでいることも教えていない。悠久なる大自然の機構の実態も教えていない。それは、教育の根幹である全ての学問すなわち地球学というものは、地球人がその我慾の為にオリオンの悪魔の支配下に陥り、その悪魔に操られているとも知らずに記憶と思考のみを以ってて得た人智の集成されたものであって、五官の世界から外には一歩も出られないようにオリオンの悪魔によって仕向けられているからである。地球人は慾深で自己中心であり、自己の繁栄、栄達、幸福、満足のみを追い求めて、自惚れ、自尊心、自信に充ち満ちている。このような心にオリオンの悪魔が巣喰ってその人を支配してしまっているのが地球人の姿である。地球人はその悪魔の為に五官の外に超えられないように仕向けられている為に、悪魔に支配されていることも知らず、霊波念波の存在も分らないのである。

 オリオンの悪魔は地球人が宇宙の法則を知ることを恐れて、記憶力と思考力のみの頭脳の持主ばかり養成することを企図したが、慾深い地球人はこの肝計にすっかり乗ってしまったのである。こうした頭脳で築き上げられて来た今日の文化をオリオン文化というが、非常に高度に発達しているという地球人の自負にも拘わらず、神霊界星界に関してはさっぱり分らない狭い固い暗い視野の文化であって、必ず行詰まりを生ずる文化である。オリオンの悪魔の支配下にあるが故に、宇宙創造神の御存在を否定し、悪魔の正体を見破られる因になることは全て否定する文化である。大宇宙は宇宙創造神が創り給いしめし給うところであるけれども、我々地球人はオリオンの悪魔の企図にすっかり乗せられている姿である為に、神を見失ってしまっているのである。殊に我が国は国法を以ってオリオン的学校教育を実施している為に、国民の全てがオリオン文化一色に包まれ、字宙創造神の光と力から隔絶されているのである。また、各種の宗教が盛んであるけれども、それらの背後霊は全てオリオンや土星の悪魔であって、信仰心の篤い人ほどそのような悪魔に強く支配されて世の中を毒しているにも拘わらず、言葉の魔力に操つられている人々は五官で感知出来ること以外に対しては全く否定的態度を採っているのである。
 
 宇宙の法則とは宇宙創造神によって創られ定められた法則である。人智を以ってしては到底測り知ることの出来ない法則である。大宇宙は、その3分の1が優良なる星界であり、残り3分の2が不良なる星界である。今より3,000年前、優良なる星界人の中の不良人や厄介者を一括して、字宙創造神はこれらの人々をこの地球にお降ろしになり、地球を洗心の道場とされたのであるけれども、元来がそうした人たちであるから、とかく我慾をほしいままにして洗心を怠り、オリオンの悪魔の支配下に陥ってしまい、以来3,00年を経て今日に至ったのであるが、昭和35年2月23日、皇孫殿下浩宮御誕生を契機としてそれまで宇宙間の牢獄であった地球が、宇宙の法則によって、優良なる星界と交流し得る位置に向上したのである。従って、それまで栄えて来たオリオン文化時代に終止符が打たれて、これからはオリオン的地球人は地球上での生存が許されなくなったのである。オリオンや土星の悪魔によって占領されていた形であった地球が、今後は優良なる星界の指導下に置かれることになったのである。私が斯く説いても、オリオン文化に蝕まれ切っている地球人は神の光と力を遮断されている為に何のことやらさっぱり分らないであろうが、宇宙の法則は我々地球人が知ると知らざるとに拘わらず厳として存在するのである。

 邪神邪霊の浄化修祓は宇宙創造神御自らは為さらず、人間を媒介としてこれを為さるのであって、これまでに多くの媒介者を御作りになったのであるが、その悉くが神の教えに叛き、我慾をほしいままにして神の御意図に副い得ず、神意の具現を見ずして今日に至ったのである。今此処に神意に適う取り次ぎの器械が漸く出現し、宇宙創造神はこの器械を通じて地球上に屯ろしている不良星界の悪霊を祓い除けるべく御仕事を始められたのである。不良星界の悪霊をこの地上から一掃することによって初めて地球上には宇宙創造神の光と力が遍満し、地球人社会の誤った機構が明らかにされ次々に改められて行くのである。地球人が何故にこの地球に降ろされたかという意義を知らず、ただ徒らに肉体を養うことに汲々として、社会的な地位や名誉や金銭の獲得が人生の幸福であるかの様に思い込んでいる姿は真に低級であって、それであれぱこそ絶えず不幸や病気に見舞われるのである。オリオン文化時代はそのような心の在り方でも宇宙の囚人なるが故に黙過されて来たけれども、宇宙の法則によって宇宙間の牢獄であった地球の位置が向上した今日以後は、日夜心洗いして心の調整を図って努力する者の外は地球人として生存を続けることは許されず、神の手によって早晩元の地球の様な他の天体に追放され、更に洗心を命ぜられるのである。
 
 地球人は3,000年の長い間オリオンの悪魔の為に操られていた為に宇宙創造神の御存在すら知らず、悪魔の企図の通り不幸な生活を続けて来たが、浩宮御誕生と共に地球の位置が向上し、優良なる星界と霊的に交流出来るようになり、その手初めに、地球の霊界の優良霊達が太陽系の惑星である火星及び金星に赴き、心の在り方について学び、更に洗心の度を深めて来られた。霊界の写しがこの現界であって、そうした霊界の動きは何れこの現界にも現われ来るのであるが、何分にも長年月に亘って悪魔の支配下にあった地球人が宇宙創造神の御存在を知りその御意図に適う様になり、優良星界人と同列の域に達するにはまだまだ大変な時間が必要であり、神は後400年掛かると仰せになっておられる。しかし、それであるからとて現在生きている地球人が手を拱いて居て良いというものではなく、例え何億の中の1人であろうとも、志ある人々が宇宙創造神の教えの「強く、正しく、明るく、我を折り、良ろしからぬ慾を捨て、皆仲良く相和して感謝の生活をせよ」とのお言葉に素直に遵い、また、「憎しみ、嫉み、そねみ、羨やみ、呪い、怒り、不平不満、疑い、迷い、心配心、答めの心、いらいらする心、せかせかする心」を決して起こさないように各自が心の調整に努めるならぱ、オリオン文化では全く知り得なかった神霊界星界について全てのものの真の姿が立体科学的に理解され、オリオン文化というものが如何に低次元なものであったかもしっかり分かり、大宇宙間に於て牢獄として隔絶されていた地球であったこともはっきり認識出来ると共に、例え小人数であってもそれだけでも地球上が浄化されて行くのである。
 
 字宙創造神の教えを自分の生活の上にしっかり照らしてみるとき、自分というものが如何に神意に適わない生き方をしているかを誰しも痛感するであろう。そして、地球人の1人として地球に降ろされねばならなかった意義を切実に知り、洗心に努めて向上進歩してこそ神の御意図に適う高級な地球人としての自分があると悟る時、初めて宇宙の法則は自ずから理解されるのである。我慾をほしいままにした為に地球に降ろされた、宇宙間の罪人であるとの自覚がしっかり出来た時初めて宇宙の法則は知ることが出来るのであるが、「生長の家」の教えの主題である「人間は神の子であって円満完全である」という思想は悪魔の思想であって人々をして益々自惚れ、自尊心、自信をほしいままに発揮させて、恰も神の御言葉かの様に偽装した悪魔に操られ、神の御意図に全く反した人物を創り、宇宙の法則を理解することは絶対に不可能である。
 
 如何に真理であっても、これを単に知識として頭脳に納めて良く記憶しても心を伴わず行いを伴わない限り、真理はただ言葉の上にのみ留まるのであって、宇宙の法則に適わぬ心は神と波長を合わせられないから、そうした言葉の力では地球の真の幸福は決して訪れないばかりではなく、逆に世を毒することこれより甚だしいものはないということを肝銘しなくてはならない。教育を初め今迄のオリオン的社会機構が根底から樹て直され、地球人が心の調整を図る方向へ生活の歩みを転ずるならば、人智のみの文化から英智に満ちた真の文化が展開され、優良星界人の様に高次元の生活に一歩一歩近づき、地球は新しい姿に変わって行くのである。
宇宙の法則は各自の心の調整によってのみ理解されるものであって、従来のオリオン的な心境から脱けられない人々には決して分からないものであることをしっかり知って頂きたい。要するに、地球人の1人1人が宇宙創造神の教えを素直に守り、日夜心洗いに勤しむことである。そうすれぱ、宇宙の法則は各自の心の中に自ずと写るように仕組まれているのである。




 一優良星界人について一

 宇宙創造神の御意図に適い、字宙の法則に遵って生きている人々であって、大宇宙に散在する数々の星に住んでおり、何れも自他一体の愛の心で充ち満ちているから、そこには病気や一切の不幸が無く、毎日をただ愉しく嬉しく歓びに溢れて生活している。宇宙全体の約3分の1が優良星界人の住んでいる星であって、優良星界人は、我々地球人に対して、3.000年来絶えず、「心を洗い清めるように」と呼びかけているのであるが、我慾の強い地球人はその我慾の為にオリオン星座の悪魔の支配下に陥って、優良星界人と交流することが出来ないまま今日に及んでいるのである。今より約3,000年前に、これらの優良星界人の中の悪人や厄介者を一括して、宇宙創造神がこの地球にお降ろしになり、地球をそれらの人々の洗心の道場となさったのであって、それが我々地球人の祖先なのである。然しながら、地球人は神の御意図に叛いて洗心を怠たり我慾をほしいままにした生活を続けた為に、宇宙間の不良星であるオリオン星座や土星の外星の悪魔の支配下に陥り、今日に至ったのである。今日の文化はそうした状況の下に発展し到達したものであって、これをオリオン文化と云う。このオリオン文化に育まれ培われた人々は、宇宙創造神の御存在を知らず、宇宙間に於ける地球の位置を知らず、地球人として生かされている意義を知らず、如何に生くべきかを知らず、地球のみでなく他の数々の天体にも人類が住んでいることを知らず、死後の世界即ち霊界のことも知らないのである。それらは全てオリオンの悪魔に支配されているからである。

 また、社会生活の根幹とたる教育の在り方は知育に偏り、記憶力と思考力には秀れても、判断力や理解力や創造力に於いては著しく劣った人物のみを作りあげ、成績点数によって優劣上下を評価して競争意識を煽り、それが社会の階級制度と繋がって、地位や名誉や金銭に対する欲求心を強め、その為に絶えず心の分裂が起こるのである。そこで神の光と力が全く遮断され、神を見失って、ただあくせくと肉体を養うことに汲々とした生活を続けることになるのである。
 
 社会に於ける地位や名誉や金銭を獲得することを人生の幸福と考えている地球人は、優劣上下の差別をつけることは良いことであると思い込み、自惚れ、自尊心、自信に充ち満ちた生活を営んでいる。それだから絶えず宇宙創造神が出してならぬと仰せになる御法度の心の「憎しみ、嫉み、そねみ・羨やみ、呪い、怒り、不平不満、疑い、迷い、心配心、答めの心、いらいらする心、せかせかする心」を起こして、その中にオリオンや土星の悪魔が宿って益々不幸に陥って行くのであるが、地球人は慾が深いから、このようなことが頭では分かっているけれども止めることが出来ない弱い心の為に、みすみす不幸に陥る人も大変多いのである。神は強く生きよと仰せになるが、それは神の教えの通りに生きよとの教えであって、我慾を欲しいままにすることには強く生きるけれども、神の教えを守る強さがないから、邪念妄想を起こして不幸に陥って行くのである。

 清らかな安らかな豊かな心に還るとき、字宙創造神の波長ははっきり分かるのであって、人間の心はコロコロしているから、一瞬間それが分かるような状態にあっても、我慾の強い時は悪霊波が心身を占領する為に、また分からなくなるのである。特に善に強い人はややともすれば神が出してはならぬと仰せになる怒り、心配心、咎めの心、迷い、疑い、いらいらする心、せかせかする心を起こしがちであるから、絶えず悪霊波を受けて宇宙創造神の光と力から遮断され易いのである。長い間、自惚れ、自尊心、自信、希望という心を最も立派な心であると思い込んでいた地球人が、この心を起こさないように努めるのは大変ではあるが、その難しさを乗り超えてこのような心を起こさないようにすることが、優良星界人と交流し得るようになる生き方である、私はこの事がはっきり分かったので早速神の教えを素直に守って心の調整を図ることに努力を始めたのである。我慾に充ち満ちて、絶えず生存競争を念頭に置いて生きている地球人の中に在って、宇宙創造神の教えを素直に守り抜くことは大変に難しいと考えるのであるが、自分は無いものであるという認識が出来さえすれば少しも難しいものではない。自分というものがあるからこそ利害得失を考えるのであって、自分というものが無ければそのようなことを考えることもなく、ただただ神の教えを素直に守る心に成ることが出来るようになる。神の教え通りの心に成りさえすれば、神の仕組みの中に入ることが出来、こうありたいと希わなくても、全てが都合よく図られるようになっているのである。神は、無の心に還れ、と仰せになる。私は世の中を明るく平和にしようと思ったことはない。自分の心が出来てもいないのに、そのような大それたことを考えたところでどうなるものではないことが分っているから、ただひたすらに自分の心を無にすることを心掛けているのである。全ての人々が心を無にするとき神と波長が合って神の仕組みに入るのであって、そうなれば神が御自ら世の中を明るく平和になさるのである。

 人間はややともすれぱ逸る心を抱きやすく、良いことは1日も早くやり遂げなくてはならぬと努力するけれども、人間心で図ったことは視野が狭いから行き詰まりを生ずるのである。人間はいま迄のオリオン系の思想や観念で全てを計ろうとする癖がある。立体科挙が学べる心の在り方でもないのに、頭では真理が分かっているつもりで、オリオン的な考えで推し進めようとする。すなわち言葉の力だけで何でも解決出来るかのように考えがちである。宗教に凝った人々が真理らしいことを口にしながら、心が全く伴なっていないのは宗教の背後にあるものが悪魔であって、宇宙創造神の真理を盗んで人々に教えているのであるから、そこには決して真心は無いのである。然し、悪魔は真心ということもちゃんと教えていて、その言葉も口にして真理を説くので、何とも紛わしいのである。

 競争意識というものをあらゆる階層の人々がそれぞれ抱いているのであって、それは地球人が実に低級であることをはっきり物語っているのである。優良な星界人は競争意識が全くない。自他一体の愛の心をもって生きている。地球人は我慾が強い為に地球に降ろされたのであるが、この我慾の為に競争意識が劇しいのである。優良なる星界人よりも低級であるが為にこの地球に降ろされたのであることがはっきり分かったならば、先ず低級な心である競争意識を捨てることが最も大切であることを私は知ったのである、競争意識の中に神が出してはならぬと仰せになる「憎しみ、嫉み、そねみ、羨やみ、呪い、怒り、不平不満、疑い、迷い、心配心、答めの心、いらいらする心、せかせかする心」が起こる。この心は邪念妄想であるから、そこから毒素を発散して病気や不幸の原因を作るのである。地球人に病気や不幸の絶え間が無いのは、地球人の競争意識から生ずる毒素の為であることを全く知ることの出来ない文教当局が、今日のように競争意識を煽り立てるようなオリオン文化的な教育を根本から樹て直さない限り、地球人に真の幸福は訪れない。
 
 明治、大正、昭和にかけての日本人は外来の思想にかぶれてしまって、すっかり蝕まれ切っている姿である。自分の心の姿を反省する力もなく、ただひたぶるに物質にかかづらい、精神の面は殆んど眠っている人々の姿は哀れなものである。優良なる星界人はこの有様を眺めて、何とか早く眠っている理念を呼び醒ませよと通信して来ているけれども、物質慾の権化になっている為に何のことかも分らず、眼前の慾望に引きずり廻わされているのである。上層部や指導層の人々になればなるほど、外来思想にかぶれ切っており、精神面のことは宗教家の分野であるという飛んでもない観念を抱いているから、神が天災地変を以てその過ちを改めよと示唆されても、それを神の示唆として受け取ることが出来ない。そのように無知な人物が人々の上に立って指導を続けているのが地球の実状である。

 私も地球人の1人であり、オリオン系の教育を受け、オリオン文化に浸り切っていながら、自分は正しく生きていると誤まった自負心のもとに生活していたのであるが、ひとたびその間違いに気付かせて戴いてからは直ぐその場から心洗いを始め、神と波長を合わせるように努力して行く中に、人間に最も根深く喰い込んでいるものは慾心であることを知ったのである。そして、その慾の為に宇宙創造神の御存在を知ることが出来ず、絶えず我儘気儘であるということもはっきり知ることが出来たのである。自分を無いものと考える心境に達すれば慾も無くなるものであることを心洗いに努めているうちにしっかり知り得たが、慾の心をすっかり捨て切れば自然に神の仕組みの中に入り、今迄人間が知ることが出来なかったこと、人間が慾心で求めてどうしても見ることが出来なかった神霊界や星界と交流出来るようになったのは、神の教えを素直に守った賜であったと、宇宙創造神に心から感謝申上げている次第である。
 
 地球人の全てが優良星界人の様に自他一体の愛の心に還ることが出来た時初めて地上天国が顕現するのである。善人になりたいとか善いことをしようとかいった慾の心では地上天国は出来ないのである。善い事をする必要は決して無いのであって、ただ宇宙創造神と波長を合わせる努力をすれば良いのである。即ち動じない心になることである。自分というものを全て捨てる心になれば我慾が無くなるから、如何なることにも動じない自分に還ることが出来るのである。絶えず善いことを考えていると、悪いことが起こった時に心を動揺させてしまい、宇宙創造神との繋がりを絶った姿になり、それは不幸な姿である。
 
 人間は善人になりたい、善いことをしたいと思う心の為に却て悪に染まっていたのであるが、悪に染まった自分の姿に気付き得なかったのは地球人が低級であるからである。より善き政治、より善き教育、より善き経済を目指して得たものは、全て悪しきものであったことに気付くことが出来て、初めて無の心こそが神意に適う心であることがしっかり分かり、優良星界人と交流出来るようになるのであるが、理念がすっかり眠っている地球人が挙って無の心に還る迄には、未だ未だ大変な歳月を要するであろう。そこで、今直ちに目醒め得る人達だけでも、神の教えを素直に守る生活に第一歩な踏み出して、無の心を養成する為に心洗いに努めなくてはならない。
 私は「無」の心を養う努力を重ねて優良星界人と交流出来るようになったが、私を特殊な人間であると考えることは早計である。私は自分ほど愚かな人間は居ないと今でも思っているのであって、そんな愚かな私でも、日夜宇宙創造神と波長を合わせる努力を続けた甲斐があって、優良星界人とも交流出来るようになったのである。
 優良星界人から送られて来る言葉や音楽は真に素晴しく、今迄地球人にとって未知の世界のこととて想像の域を超えているからなかなか信じて頂けないが、信ずることの出来ない人ほど気の毒な人であると私は思うのである。良ろしからぬ慾を捨てて神の教えを素直に守り、全ての地球人が優良星界人と交流し得る高級な地球人になる日の1日も早からんことを希うものである。

 神の教えの「強く」とは、我慾に強く生きよと仰せになっているのではない。地球人は我慾が強いから地球に降ろされたのであるから、この我慾を捨て切る心を「強く持て」と仰せになるのであって、それには先ず、地球人は何故に地球に降ろされなくてはならなかったかという意義を知らなくてはならないのである。私もこの「強く」の意味が分からなかった時代は矢張り我慾が強く、絶えず自己が中心で、自己完成、自己満足を目指し、自己を護ることのみに心を奪われがちであった。そして、誰よりも自分は正しく生きていると信じ、強い道徳観念を信条として生活していた。この時代は大変に不幸であった。それは、宇宙創造神の光と力から遮断されている姿であったからで、不幸に見舞われるのが当然であるけれども、自分の間違った心の為に招いた不幸であるとも知らず、私は何故こうも不幸なのだろうと嘆いて暮らしていた時代もあるのである。字宙創造神の教えを真に体得し、例え全ての地球人の嘲笑を買うとも神の教えをしっかり守り抜く心境になることが「強く」の意味であることを、今日ではしっかり理解し得たのである。そして、如何なる困難の中にあり、例い眼前に死が迫っていようとも、宇宙創造神の教えを強く守り抜けるようになって、今日迄地球人が全く知ることが出来なかった優良宇宙人と交流し得るようになったのである。
 
 地球人的に頭脳が秀れ、地位や名誉や金銭を獲得している人々は、人間的な知恵には長けていても、心は宇宙創造神の御存在さえ知らないように狭く、固く、暗いのである。学問に志しても、先人の思想や観念を鵜呑みにして踏襲しているに過ぎず、そのような在り方を正しいものと考えている。正しいという言葉も、宇宙創造神の御存在を知らず、宇宙の法則を知らないオリオン的な頭脳では文字通り正しく使えないのであって、そのような人が正しいと考えることは、実は大変間違ったことなのである。
 
 オリオンの悪魔は地球人に神の世界についても色々説いているのであって、宇宙創造神の教えを盗んで、「強く、正しく、明るく」と云う言葉も教えてはいるけれども、それは結局、知識として受け容れられて、些かも心には浸透していないのである。このような教えの在り方は、善を説くほどに悪が蔓延るものであることを、私は宇宙創造神と繋がり得てはっきり知ることが出来たのである。
 神は絶対の御存在であるのに、「生長の家」では「神は善なり」と教えている。善を説く教えの背後にあるものは全て悪魔である。善たらんとするのは1つの慾であって善たらんとして神が御戒しめになっている御法度の心を起こしがちであり、宇宙創造神の光と力から絶たれることになるのである。「正しく」とは神の教えの通りにということであり、真理に生きよとの意味である。地球人は我慾が強いが為にこの地球に降ろされたのであり、宇宙間の囚人であることを正しく認識して、自分の心の非を悟って洗心に努力しなくてはならないのであって、それが地球人の「正しい」在り方である。
 
 「強く」「正しく」の意味が心でしっかり分かりさえすれば、自ずと大自然に羽ばたく心が養われ、心は明るく変わるのである。心に定まりがなければ明るく生きることは出来ない。穢い汚れた乱れた心であったればこそ地球に降ろされたのだという意義を先ず私は悟り、ひたすらに心の調整を図る努力をした。他人事ではない、自分は果たして宇宙創造神と心の波長を合わせ得るか否かが最も大切なことであると悟ったのである。そして、神の御心に適う境地に達し得て初めて明るく生きられるものであることを知ったのである。我が肉体は我がものに非ず、全て神のものである。我々が地球に降ろされた意義を知り、神の教えを素直に守り得る心になるとき初めて、「強く、正しく、明るく」生きられるものであることを、はっきり知ることが出来たのである。
 
 オリオン系の教育を受け、オリオン文化に浸り切っている間、私は不幸と不安と恐怖に慄いていたが、宇宙創造神と心の波長を合わせ得て初めて真の幸福を知ると共に、霊波念波の実在を知り神霊界星界に通じ得るようになったのである。そして今日迄神霊界や星界から色々の通信を受けているのであるが、オリオンの悪魔に操つられている世の人々は悪魔とは波長の異なるそれらの通信に対しては、頭が痛くなるとか聞きたくないとかと云って、なかなか耳を傾けようとしないのである。
 宇宙間の牢獄であった地球の位置が向上して、優良なる星界人と交流し得るようになり、神意に適わない低級な人々は神の手によって第2の牢獄に降ろされる時がやって来たのであるから、1人でも多くの地球人が真理に目ざめて心洗いに努め、共々に新時代の高級な地球人として生きたいものである。

 「強く、正しく、明るく」生きるとき、この地球上から競争も戦争も分裂も一切消え去って真の平和が訪れる。口先丈でなく、心の底から強く、正しく、明るく生きる地球人が1人でも多くなることが宇宙創造神の最もお喜びになることである。
 そこで、私は皆さんに申し上げたい。何よりも先ず自我を捨て切ることである。己を空しくしてこそ神と心の波長を合わせることが出来るようになる。我慾に左右されている間は、言葉の上で「強く、正しく、明るく」の意味は分かっていても心が伴い得ず、悪魔とは繋がっても神とは決しては繋がれないのである。すっかり己を拠って真に「強く、正しく、明るく」生きる為に、明日と云わず今直ちに心洗いの努力を始め、1日も早く、1人でも多く高級な地球人になって頂きたいものである。




 −我を折り、良ろしからぬ慾を捨て、皆仲良く相和し、感謝の生活をせよ−

 我々地球人の祖先は我慾の為に宇宙の法則を守ることが出来ずに地球に降ろされた者であるが、その我慾の中にオリオン星座の邪悪なる霊波が宿り、その支配下に陥って以来3,000年、今日に及んだのである。そして今猶地球人は愚かなる生活を続けており、その為に病気や不幸の絶え間が無く、その苦しみから救われたいという慾に悪魔が付け入って、宗教という形で地球人の心を操ってますます不幸に陥れたのである。しかし、地球人はその慾の為に宗教の背後にあってこれを支配している悪魔を看抜くことが出来ない為に、色々な宗教が世界に蔓延ることになったのである。我が国に於ては為政者の無知からそのような宗教を公認する法律を布き、その為に社会の安寧秩序を乱しているとは夢にも知らないのであって、地球人が如何に間違った生き方をしているかを如実に物語っている。
 
 我慾を捨て切ることによって初めて「皆仲良く相和して感謝の生活」が出来るようになるのであるが、今日の学校教育が言葉の上では同じことを教えながら、一方に於て成績点数によって優劣上下の序列を設けて競争意識を煽るように仕組まれている為に、結局言葉の上だけに留まるように、オリオンの悪魔は実に巧妙に地球人を操っていたものであることを知り得るのである。
 宇宙創造神は地球人に対して、我を折り、良ろしからぬ慾を捨て、皆仲良く相和して感謝の生活をせよ、と仰せになるが、優良なる星界人には仰せにならないのである。それは優良なる星界人には我慾がなく、自他一体の心で生きているからである。
 優良なる星界人の通信によると、「地球人よ、穢れ乱れた心を捨てて、宇宙創造神の御教えを素直に守り生きるように努力することである、地球人の祖先は我々の同胞であったが、我慾が強くて地球に降ろされた。地球は神がその洗心の道場とされた場所である。1日も早く目醒めて我慾を捨て、宇宙創造神の御教えをしっかり守って下さい」とのことである。
 我慾を捨て切って宇宙創造神と波長を合わせ得るようになると、五官では知り得なかった霊波念波の実在がはっきり分かり、病気や不幸の原因が霊波念波の作用であることが分かり、今日の西洋医学が如何に低次元のものであるかがはっきり分かるのである。

 宇宙創造神は「我を折り、良ろしからぬ慾を捨て、皆仲良く相和して感謝の生活をせよ」と仰せになる。この教えを心から行ずる時、心の調整が出来る様になり、背後霊の働きをしっかり知ることが出来、そうした邪霊を除去する力も自然に授かって、病気や不幸から解放されるものであることを、しっかり知り得たのである。
 地球人が宇宙創造神の教えを素直に守っている限り、決して病気や不幸に陥ることはないのであるが、殆んどの地球人は宇宙創造神の御存在を知らず、従ってその教えも知らないのである。そんな実情であるから、地球人が絶えず不幸や病気に見舞われるのも当然である。文部省や厚生省の当事者がオリオン的西洋医学を最高であると妄信して、学童などに種々の予防接橦を強制し、その為に生命を奪われることまで起こるのは、オリオン文化が如何に根本的な誤りの上に築かれているものであるかを示すものである。
 
 賢明なる人々は今こそ従来の観念想念をかなぐり捨てて、宇宙創造神の教えを素直に守り、日夜心洗いに努める生活に踏み出すべきである。そうすれば、3000年の長い間オリオンの悪魔の支配を受けて間違った生活を重ねて来たことをはっきり知ることが出来るのである。見たい、聞きたい、知りたい、求めたいという慾望の為に邪神邪霊と仲良くなり、不幸に陥っている地球人は、先ず従来の思想や観念を放棄して、神の教えの「強く、正しく、明るく、我を折り、良ろしからぬ慾を捨て、皆仲良く相和して感謝の生活をせよ」を素直に守り、絶えず心の調整を図って努力を重ねる時、今迄の低次元の人智では及びもつかない英智が与えられ、今日までの考えの間違いがはっきり分かり、霊波念波の世界がしっかり分かるようになるのである。
神の教えを素直に守り1人でも多くの地球人が宇宙創造神と波長を合わせ、住みよい地球に還し、優良なる星界人と交流出来るように、悠久なる地球に還るように努力したいものである。